
乳幼児から高齢者まで、主治医が訪問看護の必要性を認めた全ての方が利用できます。
例えば
・若い方で病気や怪我のために在宅療養されている方(医療保険で利用)
・介護保険認定を受けている方(介護保険で利用)
傷の手当や管の交換、吸引などの医療処置・在宅酸素療法や人工呼吸器などの医療機器の管理が必要な方だけでなく、閉じこもりがちや寝たきりになる恐れのある方、リハビリテーションや服薬相談が必要な方、認知症の方などもご利用いただけます。
訪問看護の時間はどのくらい? 料金は? 毎日来てもらえるの?
1回の訪問時間はおおよそ30分~90分程度です。利用される保険によって利用負担料は異なります。
例えば
・介護保険 1時間830円
・医療保険(1割負担の方)月の初めの1回1260円、2回目以降850円
他、病状や状況により加算や交通費がかかる場合があります。
訪問回数は医療保険では通常3回/週までとなっていますが、病状や病名により毎日訪問ができます。介護保険では回数の制限はありません(病状や介護の具合、給付の範囲によりご相談の上で対応します)。
また、病名や病状により公費対象や重度心身障害者医療費助成の対象になる場合があります。
ご利用になる訪問看護ステーションが制度や料金のご案内をいたします。
お近くのステーションにお気軽にお問い合わせ下さい。
通常の定期的な訪問以外に、夜間・休日に突発してしまった病状の変化やトラブルに対しては、24時間電話連絡がとれる契約を加えていただくことで、電話での相談や必要時の訪問が可能になります。24時間365日、皆さまの安心を支えます。
※一部、夜間休日の対応体制をとっていないステーションがありますので、契約時にご確認ください。
以下のような方法で相談ができます。
・かかりつけ医師に訪問看護を利用したいと相談する。
・担当ケアマネジャーに相談をする。
・お近くの訪問看護ステーションに相談する。
・総合病院に入院中の場合は、病院の中に「地域医療連携室」「医療相談室」など、相談員がいる部署があります。そこでお困りのことや訪問看護の利用について相談して下さい。
かかりつけ医師がわからない、介護保険を受けたいがどこに依頼してよいのかわからない場合にもステーションで相談できます。
ご利用のステーションが決定したら、電話連絡→初回の訪問・契約→ご希望の内容・回数で訪問看護が始まります。
変化する状況(病状や環境、経済的な問題など)に応じ、内容や回数を変更していくことができます。その都度、ご家族や主治医・ケアマネジャー・訪問看護師と相談しながらご利用ください。
もちろん、一旦サービスを中止することも可能です。
病院から管を入れたまま退院することになりました。わからないことばかりで不安です。
訪問看護師が入院中の病院や医師と連携をとりながら、引き続き管の扱いについてアドバイスや支援をいたします。夜間や休日のトラブル対応、必要な物品の準備や購入についても相談できます。
※一部、夜間休日の対応体制をとっていないステーションがあります。
・点滴をしている
・吸引が必要
・胃ろうがある
・人工肛門がある
・床ずれがある ……など
上記の状態での退院でも同様に対応ができます。
ご本人やご家族の不安が安心に変わるまで、しっかりサポートします。
まずは、かかりつけ医師にご相談ください。認知症は早期に発見できれば進行を遅らせることができます。
必要に応じて訪問看護師が状態の観察に伺い、状況に応じた助言をすることができます。例えば、ケアマネジャーと連携し、福祉サービス(デイサービス等)の利用相談や、認知症の方への対応方法をご家族と一緒に考えることもできます。
ご本人やご家族の意思を尊重しながら、療養生活の不安が軽減できるように訪問看護師がお手伝いをいたします。
今まで元気だったのに最近よく転ぶようになりました。このままだと骨折しないか心配です。
訪問看護師が状態の観察に伺い、状況に応じた助言をします。
医師や関係機関とも相談の上、自宅でのリハビリ実施や利用できる地域のサービスをご紹介して、すこやかに生活していただくための支援をいたします。
※リハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)が訪問できるステーションもあります。
訪問看護ステーションで働きたいです。どうすれば訪問看護師になれますか?
訪問看護師という資格はありません。保健師・助産師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格があれば訪問看護ステーションに勤務することができます。
臨床経験の長短に関わらず、勤務を希望されるステーションに直接相談をしてみてください。また、看護協会のホームページで求人情報を検索することもできます。
やってみたいけれど迷っている、そんな方はぜひ一度私たちの訪問に同行してみてください。
自らが成長でき、看護の力が十二分に発揮できる仕事ですよ。
